人々は長い間、「1日」を基準として、時間を定めてきました。
「1日」を24等分して「1時間」を、「1時間」を60等分して「1分」を・・・というように。
ところが、地球の自転を詳しく観測すればするほど、「1日」は長期的にも短期的にも様々に変動していることが分かってきました。
数億年前は「1日≒23時間」でしたし、数億年後は「1日≒25時間」になると予想されます。
そこで、原子放射の周波数を基にした「1秒」を基準として、時間を定めました。
「1秒」を60倍して「1分」を、「1分」を60倍して「1時間」を・・・というように。
精密な「1秒」が定義されたとはいえ、あくまでも「時間」です。
それが「時刻」として活用されるためには、地球の回転観測から決定される「世界時」と連動させる必要があります。
「国際原子時」と「協定世界時」のズレが0.9秒以内に収まるように挿入されるのが、閏秒です。
7月1日は、「24時間1秒」と、それ以外の日よりも閏秒の「1秒間」だけ長い一日でした。
詳しくは、『 学園だより 長い一日 』 を、お読み下さい。
前回の問題 解答
薄磯海岸で、全壊して流出した割合は、65%に達しています。
今日の問題
原子時として「1秒」の定義に用いられているのは、何という元素の同位体でしょうか。
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