青森は、大飢饉に何度も見舞われるほど、
気候は過酷でした。
江戸時代に入って、他の地方で木綿が採れる
ようになっても、青森では採れません。
縄文時代から続く麻布に、頼るしかありません。
青森の冬と麻布を中心に、東北地方の古布に
ついてまとめた本があります。
『 みちのくの古布の世界 』
田中忠三郎 編著
河出書房新社
この本の一部を、次に紹介します。
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青森の集落では「村八分」の制裁があった。
「二分」の火事と葬式だけは手伝うが、後は
かまわないという掟である。
その中で一番つらい制裁は、麻畑を荒らされる
ことであったという。
雪国に住む者にとって、衣服は欠かせない
ものであり、その材料の麻が手に入らなくなる
ことは、実に深刻な問題であった。
麻はまた、漁網や釣り糸に加工したり、紐や
縄にもした。
麻は生活の必需品であり、その意味は
大きかった。
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< 11月のわくわく学習会 >
と き 11月14日(土) 14時~15時
ところ 開進学園
テーマ 麻とともに歩んできた道
参加費 100円
連絡先 電話 043-273-6613
メール wakuwaku@kaishin.jp.net
前回の問題 解答
「雷無月」「初霜月」「時雨月」「小春」他。
今日の問題
青森に残る、麻の種まきを人にまかせられない
ことを表す言い伝えは、何でしょう。
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