「ススキとイナホ」 中秋の名月 その一

 ご自宅の庭で丹誠込めて育てられたヤ
ハズススキ(矢筈薄・タカノハススキ・・・)
を、寄贈して頂きました。
 中秋の名月に、ススキと団子は、欠か
せないとされています。

 少年時代を過ごした會津では、「スス
キと団子」より、「ススキと十五品目」が
思い出されます。
 月を見渡せる縁側に置いた棚には、野
菜や果物を載せます。
 十五夜に因んで十五種類、採りたてで、
旬のものばかりを集めるのは、家族総出
の一大事でした。

 「団子を供える」にしても、「十五品目
を供える」にしても、中秋の名月は、収
穫に感謝する行事と、想像されます。
 だとすれば、ススキよりも、イナホを
飾るはずではないでしょうか。

 現代は、四月下旬から田植えを始め、
八月下旬から稲刈りします。
 昔は、六月の梅雨時に田植えし、十
月に入ってから稲刈りしました。

 中秋の名月の前に稲刈りができず、
実が入っていないイナホだとしても、
飾ろうとすれば飾れたはずです。
 それにもかかわらず、イナホではなく
ススキが飾られたのは、ススキにイナホ
を凌駕する重要性が認められていたから
でしょう。        <つづく>

ヤバネススキ
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      前回の問題 解答
 ブタの飼育頭数が世界第三位(2014年)
で、ブタ肉の生産量が世界第五位(2013
年)は、ブラジルです。
 

  
      今日の問題 
 會津では、晩秋の十三夜の月見に、何
品目の野菜や果物を供えるでしょう。

 

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