〈鹿島灘と鹿島港 〉本州外周 その2

 茨城県の東端・波崎から、茨城県太平洋岸の中央部・大洗まで、砂浜海岸が続いています。
 その延長距離は約70kmにも達する、鹿島灘です。
 「〇〇灘」と呼ばれている14ヶ所では、一番東に位置します。

 江戸時代、鹿島灘沖は東北地方と江戸とを結ぶ、大事な航路でした。
 しかしながら、風や潮流の影響を受ける難所でもありました。
 そこで、鹿島灘の北部からは陸運とし、北浦と利根川を舟運で抜け、江戸とを結んでいました。

 「高度経済成長」が進むとともに、全国的に新たな工業用地の新規造成が求められるようになります。
 白羽の矢が立てられた一つが、鹿島灘です。

 ただし、港がある鹿島灘の東端や北端には、工場に当てる後背地が足りません。
 工場に当てる後背地があるとすれば鹿島灘の南部ですが、港はありません。

 そこで、鹿島灘の南部に、砂浜を掘り込んで港を造る構想が生まれます。
 こうして、奥行きが2.7kmと2.5kmの、Y字型をした掘り込み港が造られます。

 鹿島港の近辺には、製鉄や石油化学などの工場が建設されます。
 工場は、工業製品とともに、シアンを含んだ排気ガスや排水も産み出します。
 「農工両全」も、「魚工両全」も、難しいのでしょうか。

 
茨城県 鹿島港

茨城県 鹿島港 開発前

 〈 本州外周 茨城県の最東端 〉本州外周 その1

 
 
 
      前回の問題 解答
 小倉百人一首の、次の「 」に入る語句は、「秋の田」と「我が衣手」です。
   「 」のかりほの庵の苫をあらみ
    「 」は露にぬれつつ

       今日の問題 
 鹿島港付近を通る北緯36度線上を西進すると、日本海側の何岬へ到達するでしょう。

 

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