冬至ユズ湯の始まり その一

 江戸の街で、長屋に住む町人が激増してか
ら、流行り出した新商売があります。
 一つは、蕎麦や寿司などの屋台です。
 もう一つは、銭湯です。

 長屋に、風呂場はありません。
 土間がないため、行水もできません。
 顔を洗うのさえ、共用の井戸まで出向かな
くてはなりません。
 そこで登場したのが、銭湯(大衆浴場)です。

 次々に開業する銭湯同士で、様々なサービ
ス合戦が繰り広げられます。
 そのうちの一軒が、冬至の日に湯船にユズ
を浮かべるサービスを始めます。
 これが大好評で、客は大入りでした。

 うわさは、瞬く間に江戸の町に広がります。
 他の銭湯も、ユズ湯のサービスを始めない
ではいられません。

 やがて、家庭に内風呂が設けられるように
なります。
 銭湯通いは途絶えても、冬至の日になると
銭湯のユズ湯が脳裏に甦ります。
 それぞれの内風呂も、ユズ湯に装いを変え
ていきます。

 こうして冬至のユズ湯は、全国的な風習と
なりました。
 
ユズ ざる盛り

     前回の問題 解答
 君ヶ浜の南端部と北端部とで、千葉県と関
東地方の最東端になるのは、君ヶ浜の北端部
です。
 君ヶ浜南端部の犬吠埼ではありません。

  
      今日の問題 
 ユズの生産で、日本全体の約51%を占める
(2015年)のは、何県でしょう。
   A 愛媛県
   B 大分県
   C 高知県
   D 徳島県
   E 宮崎県
   

 
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