山田規畝子さんの生活は、一変します。
数を数えられない
計算ができない
字が読めない
自宅の近くでも迷子になる
追いかけるように、左半身が麻痺していきます。
思えば、仕事を投げ出して過ごした二年間の主婦生活は、幼稚園児の息子との戦争の日々だった。
あっちは、いろいろなことを習得して、次々と真っ白な脳に焼きつけていく。
こっちは、なくしたものを一生懸命思い出し、脳の片隅から引っぱり出してきて、もう一度スラスラ使えるように、脳の空き地に植え付けなおす作業。
どっちが早いか、駆けくらべだ。
『壊れた脳 生存する知』
山田規畝子 著 講談社
一人息子が三歳の時に脳出血して以降、育児どころではありません。
罹病後に離婚し、母一人子一人になります。
三歳の子が、母親の看病をし、日常生活の手助けをする、「育母」の毎日でした。
< つづく >
壊れる前に その一
〈 なぜ勉強するのか 〉表現学習の作品から
前回の問題 解答
「火床」は、「ひどこ」と読みます。
今日の問題
次のことわざの「 」に入る語句は、何でしょう。
「 」に王道なし
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