武器も基地も無い平和 スヴァールバル諸島とオーランド諸島 その5

 フィンランドがロシアから独立したため、フィンランドとスウェーデンの間のボスニア湾口に位置する、オーランド諸島の領有問題も生じてきました。

 スヴァールバル諸島の領有問題は、第一次世界大戦以降の法と秩序を再編成する項目の一つとされます。
 1919年からのパリ講和会議の中に、スピッツベルゲン委員会を設け、そこで討議されました。

 そうしてまとまったのが、『スヴァールバル条約』です。

  第一条 スヴァールバル諸島におけるノルウェーの主権を承認する。
  第二条 締約国の船と国民は、漁業と狩猟に関して同等の権利を持つ。
  第三条 締約国の国民は、居住と工業・鉱業・商業活動に関して同等の権利を持つ。
  第七条 締約国の国民は、所有権に関して同等の権利を持つ。
  第八条 地域内で得た税金や負担金はすべて、地域内の使用に限定する。
  
 スヴァールバル諸島の主権がノルウェーにあることが、国際的な条約で承認されました。
 同時に、スヴァールバル条約を締結した国の国民(ノルウェー人・日本人・・・)はすべて、スヴァールバル諸島内で同等の権利を持って経済活動ができるようになりました。  < つづく >

 スヴァールバル オーランド 白地図 ABC
    A 北極点
    B スヴァールバル諸島
    c オーランド諸島

 
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       前回の問題 解答
 カスピ海と黒海に挟まれたカフカス山脈周辺から、ドン川西岸~ヴィスワ川東岸へ移住してきたのは、スラブ種族です。
 
 

 
        今日の問題 
 1919年からのパリ講和会議は、会場となった宮殿に因んで、何会議と呼ばれているでしょう。
 

 
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