「くずし字で読む 古文」10月のわくわく学習会

 清少納言の作『枕草子』の冒頭です。

 春はあけぼの。やうやう白くなりゆく
山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲
のほそくたなびきたる。
 夏は夜。月の・・・・・・

 古語の意味はさておき、初めてこの文
に接してもほとんどすらすら読めます。
 注意しなければならないのは、「やう
やう」が「ようよう」で、「山ぎは」が「山
ぎわ」となるところでしょうか。

 このような文を、原文と呼んでいます。
 
 しかし、このような原文は、現代の書
き方です。
 古代の人々が目にしていたのは、この
ような原文ではありません。

 句読点はなく、文がどこで区切られる
かわかりません。
 段落がなく、紙面一杯に文字が書き込
まれています。
 漢字は楷書体でなく、一見しただけで
は判読できません。
 原文の「白く」が、「志ろく」の続き字に
なっていたり、現代とは異なる表記です。

 印刷用に改良された原文は、確かに読
みやすいです。
 反面、本来の文面とは様変わりしたた
め、もともとの文とかけ離れてしまいま
した。

 そこで、10月のわくわく学習会では、
本来の文面・もともとの文であるくずし
字で書かれた古文にふれながら、古文の
持ち味に浸っていきたいと思います。

 < 10月のわくわく学習会 >
と き  10月20日(土)14時~15時
ところ  開進学園
テーマ  くずし字で読む 古文
参加費  100円
連絡先  電話 043-273-6613
メール  wakuwaku@kaishin.jp.net

< わくわく学習会 最近のテーマ >
九月  さわやかな目覚め
七月  睡魔とのつきあい方
六月  雲の不思議
五月  富士山 大噴火
四月  腸内環境と発酵食品
三月  口の中 体の中
二月  精神病院の存在
一月  苦悩を手放す方法

十二月 心の病と精神療法
十一月 朝鮮王朝と女性の力
十月  李氏朝鮮 500余年
九月  歴史と風水
七月  風水は迷信か
六月  食用油を科学する
五月  「クラッシャー上司」
    と「サイコパス」
四月  暮らしと貨幣
三月  応仁・文明の乱
二月  数字の民俗学
一月  魔除け 厄除け

十二月 柳田国男と『遠野物語』
十一月 日本の山岳信仰
十月  九州の古代文化
九月  日本列島と火山
七月  深海 水圧と地形
六月  ブラックホールと宇宙の謎
五月  宇宙の誕生
四月  人類の進化と環境
三月  睡眠効率
二月  日本の舞いと踊り
一月  囲碁と将棋の魅力

十二月 色の文化 赤と白と青と
十一月 麻とともに歩んできた道
十月  衣服の遷り変わりと日本の歴史
九月  日本のお菓子
七月  上方落語と東京落語
六月  俳句の力
五月  花道と華道
四月  茶の道
三月  日本史と能
二月  能の魅力
一月  白樺派と大正前期

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     前回の問題 解答
 光太夫と磯吉は、わずかな期間里帰り
しただけで、生涯江戸暮らしをさせられ
ました。
 

      今日の問題 
 清少納言に関するエピソードが一つも
入っていない『枕草子』が存在すること
から、どのような推測が考えられるでし
ょう。
    

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