『ラッコのいる海』

 イギリスやフランスやドイツでは、ラッ
コを「海のカワウソ」と、表現しています。
 生態を知らず、毛皮だけから推測して、
川か湖にいるカワウソの仲間と思ったので
しょう。

 ラッコは、数ある毛皮の中でも最高級と
されました。
 1平方センチメートルあたり約10万本も
の毛が、密生しているのですから。

 ラッコが生息しているのは、三つの海域
です。
 一 カムチャッカ半島東岸から千島列島
  にかけて
 二 アレウト(アリューシャン)列島から
  アラスカ南部にかけて
 三 カリフォルニア沿岸

 宝石に匹敵する高価なラッコを巡って、
列強が北太平洋で争奪戦を展開します。
 ロシアは、西から東へと。
 スペイン・イギリス・アメリカは、南から
北へと。

 その結果、ラッコは激減。
 列強は、次々に北太平洋から撤退してい
きます。

rakkono ituumi
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     前回の問題 解答
 清少納言に関するエピソードが一つも
入っていない『枕草子』が存在すること
から、「清少納言も含めた数人の作者が
いる」と、推測されます。
 

      今日の問題 
 17世紀に進出したロシア人は、カムチ
ャッカ半島の東海域を、何と名付けたで
しょう。
 A アワビの海
 B イカの海
 C ウニの海
 D カワウソの海
 E ラッコの海
    

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