先代・浅野屋甚内(山崎努)は、
夜な夜な瓶に貯めた銭を数え続け
ます。
とある深夜には、夜逃げする一家を
見つけ、呼び止めます。
守銭奴の役かと早合点していると、
正反対である事実が明らかになります。
貯め込んでいた銭は、私物化するため
ではなく、宿場の貧しい人々を助ける
基金でした。
夜逃げする一家を呼び止めたのは、
「借金を見逃す」と伝えるとともに、
新天地での生活支度金を手渡すため
でした。
先代・浅野屋甚内の志は、長男や次男、
宿場の人々、仙台藩の侍、さらには
藩主の心を揺さぶります。
東京都知事の問題で「せこい」が
国際語にならんとしている折、民を
救って己の名を末代まで秘すという
実話があったとは、感極まる思いです。
銭は善を生み、善は銭を産む。
私心捨てれば。 渢
それにしても、映画『殿 利息で
ござる』で、山崎努の存在感は圧倒的
でした。
世の中を変えるのは、言動よりも
確たる信念であると気付かせてくれる
見事な演技でした。
パンフレット『殿 利息でござる』から
前回の問題 解答
1983年~2012年 118人
2013年~2015年 0人
今日の問題
吉岡の宿場町を救う計画は、
どのような内容でしょう。
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