『ウイルス感染から身を守る方法』より、イ
ンフルエンザとノロウイルス食中毒について、
一部を抜粋します。
中原英臣 著 河出書房新社
2012年初版発行
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インフルエンザは1~3日くらいの潜伏期間
を経て、38度を超える発熱、頭痛、関節痛、
筋肉痛などの症状ではじまる。
医学的に「感冒(流感)」と呼ばれている普通の
かぜとは違って症状が重く、ときには命を失う
こともある。
うがいと手洗いはインフルエンザだけでなく
多くの感染症の予防に効果があるので、これか
らは外出先から自宅に戻ったときには、かなら
ずうがいと手洗いをすることを生活習慣にする
といい。
マスクについてもウイルスのついた手で無意
識に鼻や口を触るのをふせいだり、のどの保温
と保湿といった面から予防効果がある。
インフルエンザの最大の予防法は、体力と免
疫力を維持する規則正しい生活習慣ということ
になる。
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ノロウイルスの特徴は、普通の食中毒と違っ
て、ヒトからヒトに感染することである。
感染したヒトの糞便や吐瀉物、あるいはそれ
らが乾燥したものからでる塵埃を介して経口的
に感染する。
食中毒としての予防は、ノロウイルスに汚染
した食品を食べないことに尽きる。
そのためには、食材を加熱する必要がある。
ちなみにノロウイルスは85度・1分間の加熱で
完全に死滅する。
何よりも重要な予防は、外出先から戻ったら、
家に入る前にかならず「うがい」と「手洗い」をす
ることである。
アルコールが効かないノロウイルスの手洗い
は、流水を30秒以上かけて洗い流すしかない。
前回の問題 解答
「影響」を意味するイタリア語「インフルエ
ンツァ」を基に名付けられた病名は、インフ
ルエンザです。
今日の問題
こどもがインフルエンザ脳症に罹るのは、
どのような解熱剤やかぜ薬を服用した場合で
しょう。
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