居囃子は、限られた大商人だけに可能でしたが、催される機会少しずつ増えていきます。
居囃子を体験できる人数が圧倒的に少ないにもかかわらず、居囃子の話題はすぐに広まります。
謡に馴染んだ人々にとって、能舞台は雲のまた上の存在であるにしても、座敷内で行われる居囃子なら、想像を巡らせうる範疇です。
公家風の段飾りの中で、聞いたことのない五楽人に代えて、居囃子を飾り始めるまでに、長い時間はかかりませんでした。
こうして、武士や町人と繋がる居囃子の人形が、「内裏雛」「三人官女」「随臣」「仕丁」などの宮廷に関連した人形に交わり、「五人囃子」として雛飾りに加わります。
♬ ごにんばやしの ふえたいこ
きょうはたのしい ひなまつり ♬
< 完 >
江戸風の雛飾り 「五人囃子」入り
写真の出典『雛まつり』
福田東久 著 近代映画社
前回の問題 解答
東北地方太平洋沖巨大地震における、滝桜の所在地である三春町の震度は、「5強」でした。
今日の問題
『うれしいひなまつり』で、「五人囃子」は何番に出てくるでしょう。
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