カテゴリー別アーカイブ: 和歌を詠む

鶴ヶ城の落城

 戊辰戦争の頂点とも言うべき会津戦争が戦われたの
は、今から153年前。

 八月二十三日(太陰太陽暦・2021年のカレンダーで
9月29日)、新政府軍が鶴ヶ城の城下町(会津若松)へ
侵攻するに及んで、二つの動きがありました。
 一つは、鶴ヶ城に入って籠城戦に加わる動きです。
 もう一つは、鶴ヶ城ではなく、天上へ向かう動きで
す。

 鶴ヶ城のすぐ前にある家老の西郷頼母邸では、頼母
が出陣すると、かねてからの決め事に従い、次々と天
上へ旅立って行きます。
   五女 享年   二
   四女 享年   四
   三女 享年   九
   二女 享年  十三
   長女 享年  十六
   妹  享年 二十三
   妹  享年 二十六
   妻  享年 三十四
   母  享年 五十六
   祖母 享年 八十四
   西郷邸に同宿していた親類縁者 十一名
      享年 二 ~ 七十七
   計 二十一名

 家老の西郷邸ばかりではありません。
 武家屋敷のそこここで、老いも、若きも、幼子も、
白装束を鮮血が染め上げていきます。

 それから一か月間の籠城戦の後、九月二十三日(太
陰太陽暦・10月27日)、鶴ヶ城は落城します。

 写真は、足元からは赤く照明され、天上からは月光
に照らされる、鶴ヶ城の天守閣です。

鶴ヶ城 天守閣
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       前回の問題 解答
 ハクビシンによる千葉県内での被害金額(2019年)
は、約3910万円です。

  
        今日の問題 
 西郷由布子(妹・享年 二十三)の辞世で、[ ]に
入る漢字一字は何でしょう。
   もののふの道とききしをたよりにて
    思ひ立ちぬる黄泉の[ ]かな

 
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〈 幸 〉 開進学園叢書・歌集『香る代に』から

  開進学園叢書・歌集『香る代に』
(二瓶カヨ子 作 千葉日報社)から、
〈 幸 〉に因んだ短歌を紹介します。

  熱情は消え易きもの行く先の 
   幸を思はじ沈めて見ませと 

  人の世は寂しあひ寄る魂を 
   はぐくみ行かむ幸はあらずとも 

  向上の道へと願う親心
   幸くませよと祈りに祈る 

shikishi harimado (2)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 〈 さびし 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 〈 恋 〉
   開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 〈 瞳の輝き 〉
   開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 〈 謡 〉
   開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 友 〉
   開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 卓球 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 まこと 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 子を思ふ 〉
   開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 寒 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 乙女 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 秋 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 
       前回の問題 解答
 アオ・テア・ロア(マオリ語・ニュージーランド)の首
都は、テ・ワンガ=ヌイ=ア=タラ(マオリ語・ウェリント
ン)です。

  
        今日の問題 
 「幸く」は、何と読むでしょう。

 
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〈 さびし 〉 開進学園叢書・歌集『香る代に』から

  開進学園叢書・歌集『香る代に』
(二瓶カヨ子 作 千葉日報社)から、
〈 さびし 〉に因んだ短歌を紹介します。

  今日の日も淋しさに耐えかにかくに 
   過ごせし時を省みすれど 

  いとせめて寂しき時はこの鏡 
   とりても見ませわれも写らめ 

  悲哀なる寂しさを超え歩み来し
   道一すじに今は解けゆく 

shikishi harimado (2)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 〈 恋 〉
   開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 〈 瞳の輝き 〉
   開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 〈 謡 〉
   開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 友 〉
   開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 卓球 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 まこと 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 子を思ふ 〉
   開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 寒 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 乙女 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 秋 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 思ひ 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 命 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


       前回の問題 解答
 2021年は十五夜と望(満月)と仲秋の名月が同日でし
たが、2017年は二日ずれました。
     

 
        今日の問題 
 満月(望月)の翌夜の月は、何と呼ばれるでしょう。
                 

 
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〈 恋 〉 開進学園叢書・歌集『香る代に』から

  開進学園叢書・歌集『香る代に』
(二瓶カヨ子 作 千葉日報社)から、
〈 恋 〉に因んだ短歌を、紹介します。

  万葉のその上代より変わらずに 
   人につがれし恋心かも 

  別れても十年をわれは恋ひわびぬ 
   死ぬにもまして苦しかりしを 

  過ぎ越しし恋路はるかに迷いたり
   うつつなるかや夢のごとしと 

 〈 瞳の輝き 〉
   開進学園叢書・歌集『香る代に』から

 〈 謡 〉
   開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 友 〉
   開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 卓球 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 まこと 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 子を思ふ 〉
   開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 寒 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 乙女 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 秋 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 思ひ 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 命 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


shikishi harimado (2)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

       前回の問題 解答
 「南白亀川」は、「なばきがわ」と読みます。
     

 
        今日の問題 
 「万葉のその上代より・・・」の「上代」は、何と読ま
せているでしょう。
                 

 
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〈 瞳の輝き 〉 開進学園叢書・歌集『香る代に』から

  開進学園叢書・歌集『香る代に』
(二瓶カヨ子 作 千葉日報社)から、
〈 瞳の輝き 〉に因んだ短歌を、紹
介します。

  新任の君が瞳の輝きに 
   既知なる思ひに満つるは奇しき 

  進みゆく世にさまたげのありとして 
   君が瞳の強く輝く 

  瞳合う度にきらめく輝きを
   見のがせじとぞ生命の深き 

 〈 謡 〉
   開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 友 〉
   開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 卓球 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 まこと 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 子を思ふ 〉
   開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 寒 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 乙女 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 秋 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 思ひ 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


 〈 命 〉
    開進学園叢書・歌集『香る代に』から


shikishi harimado (2)
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

       前回の問題 解答
 第二次朝鮮出兵(慶長の役)から二年後、イギリスは
東洋における植民活動のために、東インド会社を設立
します。
     

 
        今日の問題 
 次の書き出しで始まる物語名は、何でしょう。

  十年をひと昔というならば、この物語の発端は今
 からふた昔半もまえのことになる。
                 

 
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〈 本能寺の変 〉夏至の雨 その六

 羽柴(豊臣)秀吉は、籠城する清水軍を包囲するばか
りで、四国の高松を攻めあぐんでいました。
 梅雨時となり、秀吉は水攻めに転じます。
 高松の城下一帯を、湖と化したのです。

 そこへ、毛利の大軍が応援に駆けつけます。
 動転した秀吉は、信長に援軍派遣を要請します。

 五月十七日(太陰太陽暦・1582年・夏至の二日前)、
自ら大軍を率いることにした信長は、先鋒とする明
智光秀に、こう命じます。
 ★ 近江(滋賀県)と丹波(京都府中央部)の領地を、
  取り上げる。
 ★ 中国地方を平定した後に、出雲(島根県東半部)
  と因幡(鳥取県東半部)を、領地として与える。

 朝廷との深い繋がりを強みとしてきた光秀にとり、
都に近い領地を取り上げられ、都から遠く離れた領
地に遠ざけられることは、恥辱以外の何物でもあり
ません。

 二十七日、光秀は、丹波と山城の国境に聳える霊
峰・愛宕山を参詣し、決意の句を認めます。
   時は今 あめが下る 五月哉

 六月一日、雨が降っては止む梅雨空の下、光秀軍
は、四国へではなく、京都・本能寺へ突き進みます。

 夏至の前後は、梅雨の中でも降雨が最も活発な期間
に当たります。
 そのため、梅雨は「夏至の雨」とも呼ばれます。
                   < 完 >

 〈 長篠の戦い 〉      夏至の雨 その五

 〈 桶狭間の戦い 〉     夏至の雨 その四

 〈 夏至の宴会 〉      夏至の雨 その三

 〈 北ヨーロッパの夏至 〉  夏至の雨 その二

 〈 日照時間が短い夏至 〉  夏至の雨 その一

アジサイ 2
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       前回の問題 解答
 関宿から利根川を20kmほど遡上すると、三密・三県
地点がさらに二ヶ所あります。
  A 茨城県・埼玉県・栃木県
  B 埼玉県・群馬県・栃木県
     

 
        今日の問題 
 本能寺の変から11日後、次の歌を残して横死した戦
国武将は、誰でしょう。
   心しらぬ人は何とも言はばいへ
    身をも惜しまじ名をも惜しまじ
                 

 
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〈 長篠の戦い 〉夏至の雨 その五

 夏至の雨をうまく利用した織田信長は、桶狭間の戦
いの後、瞬く間に、戦国の世における主導的地位を獲
得します。

 桶狭間の戦いから15年後、今度は武田軍と戦いを交
えます。

 武田軍が約一万に対し、織田・徳川連合軍は約三
万。
 織田・徳川連合軍は、戦力面で圧倒する上、約2km
に渡って三重の防護柵を設置し、その内部に鉄砲隊
を配置しました。

 武田軍は、三重の防護柵に遮られて接近できずに立
ち往生している所を、鉄砲で狙い打ちされます。
 
 当時の鉄砲は、火縄銃です。
 火縄に着火してから発射するまで、しばらく待たな
ければなりません。
 雨が降っていれば、着火が難しくなります。
 着火後に雨が降り出せば、火は消えてしまいます。

 長篠の戦いがあった五月二十一日(太陰太陽暦・1575
年・夏至の日から二日後)は、梅雨の最中で雨が続く中
にありながら、わずかに降雨が止む間がありました。
 三重の防護柵や鉄砲隊の配置が功を奏したのは、気
象予測のおかげでした。

 なお、長篠の戦いにおいて、織田・徳川連合軍が鉄
砲隊を三編成に分けて鉄砲を連射したとか、武田軍が
騎馬武者軍団として疾走していたという話は、後の世
の創作のようです。         <つづく>

 〈 桶狭間の戦い 〉     夏至の雨 その四

 〈 夏至の宴会 〉      夏至の雨 その三

 〈 北ヨーロッパの夏至 〉  夏至の雨 その二

 〈 日照時間が短い夏至 〉  夏至の雨 その一

アジサイ 2
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       前回の問題 解答
 トランツ・アルパイン号は、クライストチャーチか
らグレイマウスまで、約4時間30分掛けて走ります。
     

 
        今日の問題 
 長篠の戦いにおいて武田軍の総大将であり、7年後
に次の辞世を残して旅立った戦国武将は、誰でしょ
う。
   朧なる月もほのかに雲かすみ
    晴れて行くへの西の山の端
                 

 
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