〈 漂泊の思い 〉さつき さみだれ さつきばれ その二

 『おくのほそ道』で連泊した所では、いず
れも地元の俳句愛好者と集い、句会が催され
ました。

 金沢での九連泊も、同様です。
 金沢の城下を探索したわけではありません。

 芭蕉の旅には、各地の俳句愛好者と、ネッ
トワークを築く目的があったようです。
 それ以上に、個人的な熱い思いがありまし
た。

 古人も多く旅に死せるあり。
 予もいづれの年よりか、片雲の風にさそわ
れて、漂泊のおもひやまず、・・・
  『日本古典文学全集 71 おくのほそ道 』
         小学館

 尊敬する西行等のごとく、旅をしながら歌
を詠み、歌を詠みながら旅を続け、旅の中で
生を全うするのを、理想としていたかもしれ
ません。

 芭蕉は、古のころより数多くの歌が詠まれ
た東国の歌枕を訪ねる企画を練り上げます。
 三月(太陰太陽暦)、千住の宿を後にします。
 その後、日光道中から奥州街道へと、歩み
を進めて行きます。      <つづく>

〈 「松尾芭蕉=忍者」説 〉
    さつき さみだれ さつきばれ その一

青葉
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     前回の問題 解答
 ネナナ川は、ユーコン川の支流になります。

 
      今日の問題 
 芭蕉が『おくのほそ道』で、金沢の九連泊
に次ぐ、四連泊したのは、どこでしょう。
   A 仙台
   B 新潟
   C 日光
   D 平泉
   E 松島
        

 
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