『北アメリカ大陸 最北端の町にて』2月の学園だより

 ユトクィアグヴィック(バロー)は、北
アメリカ大陸の最北端に位置する町です。
 この町より北側は、岬などを除いて、
北極海が広がるばかりです。

 北極海には、クジラやアザラシのよう
な海獣が生息しています。
 極北の先住民は、これらの海獣を糧に
暮らしを立ててきました。

 ユトクィアグヴィック(バロー)の海岸
には、クジラの巨大な骨格が何本も飾ら
れており、豊かな海の幸を祈願している
ようでした。

 北極圏よりずっと北側にある北極海沿
岸は気温が低く、捕獲した海獣の皮を剥
いで肉片を切り出すと、自然に凍ります。
 極北の先住民は、個人個人食べたい時
に、凍っている肉片を取り出し、ナイフ
で切った小片を、口に運びます。
 部外者からは「生肉を食べる人々」と
蔑まれても、天然の冷蔵庫の中に住み、
植物を得られない状況では、様々な栄養
分が豊富な生肉は、最上の食べ物でした。

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     前回の問題 解答
 冬に黄色い花を咲かせることから「冬
黄」と呼ばれた植物は、「フユキ」から
「フキ」となって現代に至っています。
 

      今日の問題 
 ユトクィアグヴィック(バロー)から北
極点までと、昭和基地(南極大陸)から南
極点までとでは、どちらの距離が短いで
しょう。

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