アンデス山中の塩田

 インカの古都・クスコから北西方向へ
直線距離にして約20km地点のアンデス山中に
塩田が広がっています。
 マラスの塩田です。
 路線バスは通らず、ツアーのバスも行かない
ため、タクシーを利用するしかありません。
 もうもうと砂塵を巻き上げ、ものすごい揺れに
耐えながら進むと、赤茶けた山肌の一画が白く
なっているのが見えてきます。
 急な山の斜面が、段々畑や棚田のように
なっています。
 谷底まで、延々と続いています。
 そこに植物は生えていません。
 雑草すら見つけることはできません。
 塩の白い粒子のみの世界です。
 マラスの地層から湧き出した地下水には、
高濃度の塩分が含まれています。
 海水の六倍もの濃さです。
 その塩水を一枚また一枚と低い畑に流し落とし
ながら水分を蒸発せせると、塩ができていきます。
 マラスの塩田があったおかげで、海から遠く離れた
アンデスの山中にインカ文明が開花できました。
 直接なめると、海水由来の塩との違いに驚きます。
 料理に使うと、味がすこぶる良くなります。


    starblue 前回の問題 解答 starblue
 江戸時代、ある銭湯が冬至の日に風呂に柚子を
浮かべたところ、大評判になったのを知って、他の
銭湯もまねたためです。
     starpink 今日の問題 starpink
 マラスの塩田の標高はどのくらいでしょう。
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