地球が球体をしていることは、明らか
です。
しかし、ふだん見慣れている地図は
平面です。
球面の地球と、平面の地球とで、ど
うしても混乱てしまいます。
次の平面の世界地図では、日本の東
に米国があり、日本の西に地中海があ
るように見えます。
オーストラリアよりもグリーンランドの
方が、ずっと大きく見えます。
地球儀で確認すれば、日本の東には
チリやアルゼンチンがあり、日本の西
にはインドやアフリカ大陸があります。
地理統計で確認すれば、オーストラ
リアの面積は約774万㎢であり、グリー
ンランドの面積は約218万㎢です。
オーストラリアの面積は、グリーン
ランドの面積の約3.6倍にもなります。
どうしてこのような錯覚が生じるかと
いえば、球面である地球を、平面の地
図に正確に表現することは、不可能だ
からです。
方位、距離、面積・・・のどれかが正
確でも、どれかは不正確というより、非
常にゆがめられます。
上の世界地図では、南アメリカ大陸
の南にあるフエゴ島より、さらに南方に
南極半島があり、南極大陸が続いている
ように見えます。
フエゴ島よりも南極大陸がずっと遠く
にあるみたいです。ブラジルや米国を起
点とすれば、その見方は事実です。
ただし、日本を起点とすると、その見
方は事実に反します。
日本(東京)を中心とした、正距方位
図法に基づく世界地図です。
中心からの距離と方位が正確に表現
された図法です。
南アメリカ大陸などの形は、恐ろしい
程にゆがんでいますが。
日本からフエゴ島までの距離は、日
本から南極大陸までの距離よりも遠い
ことが、分かります。
日本から見て、フエゴ島は、南極大
陸よりも遠い、世界の果てです。
前回の問題 解答
南極大陸は、日本から15000km以内
にほぼ収まります。
フエゴ島までの距離は、日本から約
17250kmです。
今日の問題
日本で「マゼラン海峡」と呼ばれて
いる海峡を、マゼラン自身は何と命名
したでしょうか。
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