「木製道具」 残る文化・残らない文化 その4

 チンパンジーの生態研究によれば、木
の枝を用い、ハチミツを取り出して食べ
るそうです。
 ニホンザルの生態研究によれば、堅い
木の実を、石を用いて砕き、食べるそう
です。
 類人猿がこのように道具を用いている
なら、人類の祖先も、木の枝や石を使用
していたと、想像できます。

 時代が経るにつれ、自然石は、砕いて
使い易い打製石器へ、磨いてさらに使い
易くなった磨製石器へと、進化します。
 一方、自然の状態の木の枝は、折った
り、曲げたり、切ったり、穴を開けたり、
様々な工夫を施して、どんどん使い易く
したと推測できます。

 しかし、石器と異なり、木製道具はほ
とんど残りません。
 数万年、数十万年もの長い歳月は、木
製道具を土に返してしまいます。
             <つづく>

「木器文化」
    残る文化・残らない文化 その3


「樹上生活」 
    残る文化・残らない文化 その2


「倒木」 残る文化・残らない文化 その1

倒木
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      前回の問題 解答
 織田信長ら絶対君主の要請に応える絵
画を描く集団は、狩野派と呼ばれました。

 

      今日の問題 
 三内丸山遺跡(青森県)に残された、直
径約1mの六つの穴から、何が解るでしょ
う。

 
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