「離陸を阻む気温」 十月の学園だより

 A4かB5の紙を机の上に置き、紙と机の
隙間に当たるように、息を吹きます。
 すると、紙はわずかですが机から浮か
びます。
 紙の上側にある空気の圧力より、紙と
机の隙間にある空気の圧力が低くなり、
紙を机に留めようとする重力を上回る力
が生じるからです。
 この力が揚力です。

 揚力が作用すれば、巨大な飛行機も空
を飛べます。
 ただし、揚力は空気の密度や飛行速度
に比例します。
 空気の密度は、気温が上昇すると、低
くなります。

 飛行機は、空気の密度が低い、高い上
空を飛べません。
 気温が30℃を越えると、地上でも空気
の密度が低くなり、離陸に支障が出ます。
 さらに高温になると、離陸できなくなり
ます。

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      前回の問題 解答
 李氏朝鮮の王族が銀製の箸やスプーン
を用いたのは、毒に触れると変色しやす
いからです。

        今日の問題 
 気圧を一定にすると、50℃の空気密度
は、10℃の空気密度の比べて、どう変わ
るでしょう。

 

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