大糸線穂高駅から車で10分ほどの所に、安曇野市天蚕センターがあります。
地元特産の、天蚕に関する展示や実演をしています。
家蚕(かさん)は、人間が改良したカイコガの幼虫から白色の糸を採る、カイコのことです。
天蚕(てんさん)は、野生のヤママユガの幼虫から緑色の糸を採る、ヤマコのことです。
ヤママユガのオスとメスの成虫を、蝶駕籠に入れて卵を産み付けさせます。
冬の間、卵のままで休眠させます。
5月に入ると、クヌギの枝に卵を巻き付けます。
卵から孵った幼虫は、四回脱皮します。
幼虫は、糸を吐いて繭を作り、その中で蛹になります。
蛹から羽化した成虫は、蝶駕籠に入れます。
繭は、乾燥させてから湯で煮ながら柔らかくし、糸を引き出します。
天蚕糸は、家蚕糸に比べ、優美な光沢を持つため、「繊維のダイヤモンド」と形容される最高級の織物原料です。
また、天蚕糸で織った着物は、丈夫で親・子・孫と三代に渡って使い続けられるため、「天蚕三代」とも言い伝えられています。
前回の問題 解答
速度の同じ飛行機で、羽田発ハワイ着の便がハワイ発羽田着の便より時間が短いのは、偏西風の影響です。
今日の問題
脱皮を四回経た幼虫は、何齢でしょう。
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