〈 穂高天蚕糸 〉信州紀行 その五

 大糸線穂高駅から車で10分ほどの所に、安曇野市天蚕センターがあります。
 地元特産の、天蚕に関する展示や実演をしています。

 家蚕(かさん)は、人間が改良したカイコガの幼虫から白色の糸を採る、カイコのことです。
 天蚕(てんさん)は、野生のヤママユガの幼虫から緑色の糸を採る、ヤマコのことです。

 ヤママユガのオスとメスの成虫を、蝶駕籠に入れて卵を産み付けさせます。
 冬の間、卵のままで休眠させます。
 5月に入ると、クヌギの枝に卵を巻き付けます。
 卵から孵った幼虫は、四回脱皮します。 

信州 天蚕糸 幼虫

 幼虫は、糸を吐いて繭を作り、その中で蛹になります。
 蛹から羽化した成虫は、蝶駕籠に入れます。
 繭は、乾燥させてから湯で煮ながら柔らかくし、糸を引き出します。

信州 天蚕糸 繭

 天蚕糸は、家蚕糸に比べ、優美な光沢を持つため、「繊維のダイヤモンド」と形容される最高級の織物原料です。
 また、天蚕糸で織った着物は、丈夫で親・子・孫と三代に渡って使い続けられるため、「天蚕三代」とも言い伝えられています。

信州 天蚕糸 織機

〈 姫川源流湧水 〉信州紀行 その四

〈 奥裾花自然園 〉信州紀行 その三

〈 鬼無里の祭り屋台 〉信州紀行 その二

〈 信濃善光寺 〉信州紀行 その一

〈 伊勢神宮の式年遷宮 〉伊勢志摩紀行 その八

〈 五十鈴川の木除け杭 〉伊勢志摩紀行 その七

 

 

      前回の問題 解答
 速度の同じ飛行機で、羽田発ハワイ着の便がハワイ発羽田着の便より時間が短いのは、偏西風の影響です。 
 
 

      今日の問題  
 脱皮を四回経た幼虫は、何齢でしょう。
       

 
 
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