開進学園のすぐ近くに広がる畑の一画に、菜の花が植えられています。
菜の花といえば、おひたし。代表的な春の青菜です。
一般的に菜の花と呼ばれている植物の大半は、アブラナ。
漢字で書けば、油菜。
江戸時代に、菜種から油を取り出せるようになりました。
それまではエゴマから油を採っていましたが、高価なため庶民には手が届きません。
菜種油を灯火に利用できるようになり、庶民の暮らしは一変。
明るい夜長を楽しめるようになりました。
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カテゴリー別アーカイブ: 大地の恵み
白梅 紅梅
開進学園から北北西の方角へ約600mの所に、梅
林園(習志野市)があります。
およそ200本の梅は、今が盛り。
奈良時代のころまでは、白梅が好まれていたよ
うです。
『万葉集』に出てくる梅は、ほとんどが白梅と
見られています。
霞立つ春日の里の梅の花
花に問はむと我が思はなくに
『万葉集 第1438首』
平安時代になると、紅梅が好まれるようになり
ます。
清少納言は、木の花に関する段の冒頭、次のよ
うに言い切っています。
木の花は、濃きも薄きも紅梅。
『枕草子 第34段』
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梅 香る
塾舎の玄関を一歩入ると、梅の香りに包まれます。
梅の別名は、匂草(においぐさ)、あるいは香散見草(かざみぐさ)。
梅の香りは、古来たくさん詠まれてきました。
奈良時代中頃、中臣清麻呂の歌です。
梅の花香をかぐはしみ遠けども心もしのに君をしぞ思ふ
『万葉集 第4500首』
梅は、花が咲く前、蕾のころから香るようです。
そこから生まれた格言。
梅は蕾より香あり
塾生もそれぞれに、大成する前から片鱗を示しています。
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土・敷き布団 雪・掛け布団
三月に入ったとはいえ、暖房から抜け出せませ
ん。
植物達は、寒気にさらされ続けているというの
に。
ネギ君は、元気です。
気温に比べ、地温はあまり下がりません。
縄文人は、地面を掘り下げ、縦穴式住居で寒気
から身を守りました。
ダイコン君も、元気です。
植物達は、身を凍らせまいと、細胞内のデンプ
ンを糖に変えます。
その結果、甘くなります。
草も木も ひたすら身を伏せ 春を待つ
土敷き布団に 雪掛け布団
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雪原に咲く椿
手作り布アートの額を寄贈していただきました。
山里の雪原に、紅い椿が咲いています。
学園の庭に立つ椿は、つぼみが堅いまま。
十二月に一輪だけ開花したものの、後が続きません。
自宅の庭に立つ椿は、満開。
手折って、教室に飾ります。
教室は、ぱっと華やぎました。
「控えめな優しさ」(椿の花言葉)に包まれて。
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春告げる 蕗の薹 ふきのとう
落ち葉を掻き分けると、蕗の薹が話しかけてきます。
「寒い冬の間は、落ち葉の布団の中でぬくぬく。
もう春だから、起きようっと。」
蕗の薹の花言葉は、「待望」。
待ちこがれた春が来たことを、告げてくれます。
蕗の薹には、胃や腸を整えたり、咳を止める、働きがあります。
独特の苦みが、春先の身体に良い効果を与えてくれます。
薹の漢字を分解すると、「艹」+「吉」+「冖」+「至」。
吉をもたらす、花茎です。
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