〈 本能寺の変 〉夏至の雨 その六

 羽柴(豊臣)秀吉は、籠城する清水軍を包囲するばか
りで、四国の高松を攻めあぐんでいました。
 梅雨時となり、秀吉は水攻めに転じます。
 高松の城下一帯を、湖と化したのです。

 そこへ、毛利の大軍が応援に駆けつけます。
 動転した秀吉は、信長に援軍派遣を要請します。

 五月十七日(太陰太陽暦・1582年・夏至の二日前)、
自ら大軍を率いることにした信長は、先鋒とする明
智光秀に、こう命じます。
 ★ 近江(滋賀県)と丹波(京都府中央部)の領地を、
  取り上げる。
 ★ 中国地方を平定した後に、出雲(島根県東半部)
  と因幡(鳥取県東半部)を、領地として与える。

 朝廷との深い繋がりを強みとしてきた光秀にとり、
都に近い領地を取り上げられ、都から遠く離れた領
地に遠ざけられることは、恥辱以外の何物でもあり
ません。

 二十七日、光秀は、丹波と山城の国境に聳える霊
峰・愛宕山を参詣し、決意の句を認めます。
   時は今 あめが下る 五月哉

 六月一日、雨が降っては止む梅雨空の下、光秀軍
は、四国へではなく、京都・本能寺へ突き進みます。

 夏至の前後は、梅雨の中でも降雨が最も活発な期間
に当たります。
 そのため、梅雨は「夏至の雨」とも呼ばれます。
                   < 完 >

 〈 長篠の戦い 〉      夏至の雨 その五

 〈 桶狭間の戦い 〉     夏至の雨 その四

 〈 夏至の宴会 〉      夏至の雨 その三

 〈 北ヨーロッパの夏至 〉  夏至の雨 その二

 〈 日照時間が短い夏至 〉  夏至の雨 その一

アジサイ 2
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       前回の問題 解答
 関宿から利根川を20kmほど遡上すると、三密・三県
地点がさらに二ヶ所あります。
  A 茨城県・埼玉県・栃木県
  B 埼玉県・群馬県・栃木県
     

 
        今日の問題 
 本能寺の変から11日後、次の歌を残して横死した戦
国武将は、誰でしょう。
   心しらぬ人は何とも言はばいへ
    身をも惜しまじ名をも惜しまじ
                 

 
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