〈 牛の力 〉世界を牛耳るウシ その5

 自動車や機械が登場していない時代、赤ベ
コに象徴されるように、牛は動力の源でした。
 牛は、速度では馬より劣るものの、長時間
働き続けることを厭わず、物の運搬や田畑の
耕作に無くてはならない存在でした。

 とりわけ田植えを前にした田起こしは重労
働を極めたので、牛の力を借りないことには、
作業が進みません。
 田起こしに使用する道具を表わす漢字は、
二通りあります。
  鋤 人が直に使う道具
  犂 牛に取り付ける道具

 人間は、「牛の力」を利用して、牧畜と農耕
を発展させ、文明を築いていきます。
 「聖なる牛」や「月への捧げ物としての牛」な
どとしての側面を減らしながら。<つづく>

 〈 赤ベコ 〉
    世界を牛耳るウシ その4

 〈 月への捧げ物 〉
    世界を牛耳るウシ その3


 〈 神様の乗り物 〉
    世界を牛耳るウシ その2


 〈 丑の年の、丑の日の、丑の刻の生まれ 〉
    世界を牛耳るウシ その1


牛 一頭
 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

     前回の問題 解答
 完成した東清鉄道のレール幅は、シベリア
鉄道と同じでした。
  

 
      今日の問題 
 田起こしの作業において、牛一頭の能率は、
人一人だけの能率の、何倍ぐらいでしょう。
       

 
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