『「数詞+助数詞」の謎 』 11月の開進学園だより

 数詞に助数詞が付くと、数詞も助数詞も読み方に変化が起きます。

 軒数の呼び方で、助数詞「軒」を、数詞「一」「二」「三」に付けます。
  一軒 いち・けん ⇨ いっ・けん
  二軒 に ・ けん
  三軒 さん・けん ⇨ さん・げん
 「一軒」の「一」は促音化し、「三軒」の「軒」は濁音化します。

 日数の呼び方で、助数詞「日」を、数詞「一」「二」「三」に付けます。
  一日 ひい・か ⇨ いち・にち
  二日 ふう・か ⇨ ふつ・か
  三日 みい・か ⇨ みっ・か
 「一日」の「一」のみが漢語系数詞の、「二日」「三日」の「二」「三」は和語系数詞の、読み方です。
 さらに、「三日」の「三」は、促音化します。
 「一日」の「日」のみが音読みの「にち」、「二日」「三日」の「日」は訓読みの「か」の、読み方です。

 人数の呼び方で、助数詞「人」を、数詞「一」「二」「三」に付けます。
  一人 いち・にん ⇨ ひと・り
  二人 に ・ にん ⇨ ふた・り
  三人 さん・にん
 「一人」の「一」と「二人」の「二」は、和語系数詞の読み方です。
 「三人」の「三」は、漢語系数詞の読み方です。
 「一人」と「二人」の「人」は、「人」の特別な読み方の「り」です。
 「三人」の「人」は、音読みの「にん」です。

 「数詞+助数詞」には、多くの謎が秘められています。 

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      前回の問題 解答
 「山色空濛として雨も亦奇なり」は、漢詩『湖上に飲す』からの一行で、作者は蘇軾です。
 

      今日の問題  
 「一本」「二本」「三本」と、「一杯」「二杯」「三杯」の、読み方の変化の共通点は、何でしょう。
        

 
 
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