世界地図帳を開く度に、心ときめく地点がありました。
アフリカ大陸最南端のアガラス岬です。
インド洋と大西洋を画しているのは、いかなる眺望だろうかと。
14~15世紀、ポルトガルを筆頭とするヨーロッパ諸国は、インド洋沿岸地域との通商を求めて、アフリカ大陸南端を周回する航路開設競争を繰り広げます。
その過程で、アフリカ大陸は次々に植民地と化します。
さらに、約4000万人もの人々が、奴隷にされて南北アメリカへ運び出されます。
こうして開設された「インド洋・アガラス岬・大西洋航路」は、一時は多くの船舶で賑わったものの、スエズ運河が開設されてからは静けさを取り戻しています。
アガラス岬は、岬らしい突端のない、平坦な海岸の一画に、辛うじて石碑が立っているだけです。
公共交通機関は通らず、お土産屋はなく、案内標識もありません。
カーナビに何度設定しても、表示されません。
インド洋と大西洋を画しているのは頭の中の煩悩であって、海はどこまでもいつまでも一体不離でした。
『一番低い山々』 2月の開進学園だより
『ノウサギAとクサガメB』1月の開進学園だより
前回の問題 解答
「御崎岬」は、「おさきさき」です。
今日の問題
喜望峰の南緯34度21分25秒に対し、アガラス岬は南緯何度何分何秒でしょう。
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