〈 すき焼き 〉世界を牛耳るウシ その6

 明治維新の後に起きた社会の大変貌は、文
明開化と呼ばれています。
 この文明開化を象徴しているのが、すき焼
きを食べている様子を描いた漫画です。

 明治維新から五年後の一月、明治天皇は、
自ら牛肉を食べて、「宮中における食肉禁止」
の解除を、身をもって示しました。
 同年の四月には、僧侶の肉食が、解禁され
ました。
 文明開化とともに、牛肉を食べる習慣は、
急速に広まっていきます。

 文明開化以前の日本では、牛肉はあまり食
べられていませんでした。
 とはいえ、彦根藩主は代々、江戸の将軍家
へ、牛肉を大名行列のようにして献上し続け
ています。

 「仏教は殺生を禁じている」という見方もあ
りますが、肉食を絶つべしとされてきたのは、
僧侶です。
 一般民衆は、肉食を絶つべしとは、強制さ
れていません。

 日本の歴史において、牛肉を食することが
禁じられていたとは、言い切れません。
               <つづく>

 〈 牛の力 〉
    世界を牛耳るウシ その5


 〈 赤ベコ 〉
    世界を牛耳るウシ その4

 〈 月への捧げ物 〉
    世界を牛耳るウシ その3


 〈 神様の乗り物 〉
    世界を牛耳るウシ その2


 〈 丑の年の、丑の日の、丑の刻の生まれ 〉
    世界を牛耳るウシ その1


牛 一頭
 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

     前回の問題 解答
 エリザベス・ケニー(小児麻痺の治療に尽力
した看護師)の自伝『かくて彼らは歩かむ』
を映画化した際の題名は、『世界の母』です。
  

 
      今日の問題 
 「すき焼き」の「すき」を、漢字に直して下さい。
       

 
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