分数の長い歴史に比べ、小数の歴史はずっと短くな
ります。
小数を考え出したのは、ベルギーのシモン・ステヴ
ィンとされています。
シモン・ステヴィンは、1585年に『小数について』
を著し、世界で初めて小数の意味や計算方法を明らか
にしました。
ルネサンスから大航海時代へと、ヨーロッパが大き
く変わりつつある時期です。
『小数について』は、中世ヨーロッパの伝統であっ
たラテン語ではなく、ベルギーの言語で書かれていま
す。
一部の学者だけに通用するラテン語を使用せず、日
常生活で用いる言葉で本を著すことは、当時としては
画期的でした。
多くの大衆に理解してもらえるように解説された小
数は、瞬く間に世間に知れ渡り、その後の科学と技術
の発展に大きく寄与します。 < つづく >
〈 はんぶんこ 〉 分数の存在 その二
〈 4000年以上も昔から 〉 分数の存在 その一
前回の問題 解答
「ピンポン」は、球技名ではなく、登録商標が付いた
商品名です。
今日の問題
1585年、羽柴秀吉は何城を完成させたでしょう。
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