広義の「霞ヶ浦」は、「西浦(狭義の霞ヶ浦)」・「常陸利根川(西浦から流出して東進)」・「北浦」・「鰐川(北浦から流出して南進)」・「外浪逆浦(常陸利根川と鰐川が流入)」からなります。
そのうち北浦は、南北葯24km・東西葯4kmと、細長い形をしています。
東側は鹿島灘との間の丘陵、西側は西浦(狭義の霞ヶ浦)との間の丘陵に、なっています。
古くはこれらの丘陵と丘陵に挟まれた、谷間でした。
そこに海面が上昇したため海水が侵入し、溺れ谷としての湾になります。
その後、湾口が閉鎖され、溺れ谷は海跡湖・北浦となります。
北浦は、南北に長い地形を買われて、江戸時代には常陸の南北を貫く交通路の一部でした。
常陸の中央部・那珂湊に集積された荷は、涸沼川・涸沼までは舟運、その後馬による陸運を経て、北浦・利根川は舟運で、江戸に至りました。
交通路としてのかつての賑わいを失って静寂な北浦を、筑波山は優しく見守っていました。
前回の問題 解答
❶ 4 ÷ 4 + 4 – 4 = 1
❷ 4 ÷ 4 + 4 ÷ 4 = 2
今日の問題
北浦の西岸・「行方市」は、何と読むでしょう。
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