数学と花丸 その三

 今では数学を楽しんでいる件の塾生も、以前は、問題が解けないといっては自分を責め、解いてもやっぱり不正解かといっては自分を責めるばかりでした。
 大粒の涙に濡れるノートには、悲しみや苦しみや苦々しさが、滲み込んでいました。

 しかし、正解と不正解の二者だけでないことに、いつしか気付き始めたようです。
 たとえ正解だったにせよ、どこまで明確に分かっていたか、どこから曖昧だったか、解答過程の各段階を、点検するようになりました。
 答えのみを書くのではなく、途中の式と計算をノートに丁寧に書くようになったのは、そのころです。

 途中の経過を見直すようになると、それまで見過ごしていた疑問が噴出します。
 当然、質問が増えていきます。
 正解でありさえすればいいと曖昧なままにしてきた部分を、じっくりと見直すようになります。

 こうなれば、理解は急速に深まります。
            < つづく >

 花丸
 

 数学と花丸 その二

 数学と花丸 その一
 
 

       前回の問題 解答
 ノルウェーの首都は、オスロです。
 
 

 
        今日の問題 
 次の❶と❷を解いて下さい。
  ❶ 4 ÷ 4 + 4 – 4 =
  ❷ 4 ÷ 4 + 4 ÷ 4 =
 

 
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