古代・鼠ヶ関と近世・念珠関は、越後と出羽(羽前)の境を監視するために設置されました。
それゆえ所在地は、越後と出羽(羽前)の、現在の新潟県と山形県の、境界付近になります。
関所址をあとにして集落を南へ進むと、道路上に石柱が立っています。
「左山形県 右新潟県 境標」と、彫られてあります。
行政的にはともかく、外見上は一続きの集落です。
その集落内に、県境が引かれています。
お隣同士でありながら、他県同士となります。
海岸沿いには、別の案内板もあります。
「山形県鶴岡市 県南の里 鼠ヶ関」
「新潟県村上市 県北の里 伊呉野」
県・市・里と地名は異なれど、行き来や繋がりは穏やかです。
地中海東岸地方にも、言語・宗教・文化・・・は異なれど、境界に強大な壁を構築したりせず、対立や戦乱を起こさない日々が、きっと来ることでしょう。
〈 古代・鼠ヶ関と近世・念珠関 〉本州の海岸線一周 その45
〈 三崎海岸 秋田県と山形県の県境 〉本州の海岸線一周 その44
〈 日本で最も低い山 大潟富士 〉本州の海岸線一周 その42
〈 海面より低い村 〉本州の海岸線一周 その41
〈 八郎潟干拓地の防風林 〉本州の海岸線一周 その40
前回の問題 解答
路面電車網の総延長距離が日本で最長の都市は、高知市です。
今日の問題
山形県と秋田県との県境となるのは、何海岸でしょう。
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