神無月・神有月 その四

 出雲が特別な地である理由の第二は、河川の浸食作
用と堆積作用が考えられます。

 出雲大社は、日本海へ突き出た島根半島の付け根に
建立されました。
 しかし、島根半島は、古くは半島ではなく、本土か
ら隔たった島嶼でした。
 斐伊川などの河川は、洪水が起きるたびに、中国山
地の山塊を削り取って日本海側へ運び出し、平野を広
げていきました。
 稲作文化が伝来したころ、みるみるうちに水田に適
した平野が形成され、対岸の古島根島と陸続きになる
様子は、神々の偉業と思えたかもしれません。

 また、洪水時に発生した河川の氾濫は、八岐大蛇
(ヤマタノオロチ)の仕業と考えられたかもしれませ
ん。
 八岐大蛇が姿を現しては姿を消していく、すなわち
洪水がもたらす土石流の恐怖と洪水後にもたらされる
沃野の拡大が、大蛇(オロチ)退治神話の真相でしょ
う。               < つづ く>

神在祭 出雲大社
  写真の出典『大社 ぶらっとまち歩きマップ』
          出雲観光協会

 
   神無月・神有月 その三

   神無月・神有月 その二

   神無月・神有月 その一
 
  
       前回の問題 解答
 北緯35度台で日本の最東端に位置する有名な寺は、
笠森寺です。
 北緯35度台で日本の最西端に位置する有名な神社
は、出雲大社です。

  
        今日の問題 
 出雲大社と同じ北緯35度台にあって、中国地方の
最高峰は、何山でしょう。

 
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