色なき風 その三

 自然の風の中で最も身近な例は、「海風」と「陸風」でしょう。
 海岸へ出かけると、昼間は海の方から吹いていた風が、夜になると海へ向かって吹いています。

 水(海水も)は、熱を加えても温度が上がりにくく、また温度が下がりにくい性質を持っています。
 
 昼間は、太陽に照らされて、陸地の方が高温になります。
 陸地に接した空気は、膨張して軽くなり、上空へ昇っていきます。
 一方海の上空の空気は、収縮して重くなり、海面へ降りてきます。
 多くなるばかりの海面上の空気は、少なくなるばかりの海岸の方へ、流れます。
 こうして、昼間の「海風」が吹きます。

 夜間は、「海風」と反対に、海岸から海の方へ流れる、「陸風」が吹きます。

 「陸風」から「海風」へ変わる間は「朝凪」で、風が止みます。
 「海風」から「陸風」へ変わる間は「夕凪」で、風が止みます。
     < つづく >

カーテン 風 

  色なき風 その二

  色なき風 その一

 

 

      前回の問題 解答
 『下北かるた巡り』で「へ」の部は、次の歌です。
   弁天島にゴメが舞う
    津軽海峡大間崎
 この「ゴメ」とは、「カモメ」です。
 

      今日の問題  
 秋に吹く暴風を、何と呼ぶでしょう。
       

 
 
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