裸より強いものはないのである 山本有三

 山本有三は、高等小学校を卒業すると、
奉公に出されます。
 進学したいという願いは、父親に受け
入れてもらえません。

 父親と衝突を繰り返した後に上京。
 少しずつ学習を積み重ねて、高等学校
へ入学したのは、二十二歳になっていま
した。

 その後、作家として活躍。
 『波』『路傍の石』『無事の人』など
を発表します。

 また、軍備に強く反対します。

 問題は、どれだけ武力を持つかという
ことではない。
 そんなものは、きれいさっぱりと投げ
出してしまって、裸になることである。
 そのほうが、どんなにさばさばするか
しれない。
 裸より強いものはないのである。 
       『戦争放棄と日本』

 山本有三 1974年1月11日 永眠
        享年 八十六

yamamoto-yuuzou
 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 
 

 

 

 

 

 

 
 

 

 
 

      前回の問題 解答
 次の短歌を詠んだのは、正岡子規です。
  あら玉の年のはじめの七草を
   籠に植えて来し病めるわがため
 

 

 

        今日の問題 
 山本有三は、『竹』の中で、人間にとって
何が最大の勤めと言っているでしょう。
  

 

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