秩父神社には、「お元気三猿」と称される彫刻が飾られています。
「よく見て・よく聞いて・よく話そう」と訴える、三匹のサルです。
徳川家康が江戸城へ移ってきたのは、1590年です。
その2年後に、秩父神社の社殿を再建しています。
江戸幕府を開く11年前です。
豊臣秀吉などと対抗しながら、「天下統一戦略」を練っていた時期です。
情勢を的確に把握しながら、積極果敢に事を推し進めようとする姿勢が、「見るサル・聞くサル・話すサル」に如実に打ち出されています。
秩父神社の社殿が再建され「お元気三猿」が飾られてから44年後、亡くなった徳川家康を祀るべく、三代将軍・徳川家光によって、日光東照宮の社殿が創建されます。
そこに飾られたのが、「見ザル・言わザル・聞かザル」の三猿です。
「悪いことを見てはいけない・悪いことを言ってはいけない・悪いことを聞いてはいけない」は、確かにその通りです。
とはいえ、消極的かつ受動的な感じは拭えません。
「見るサル・聞くサル・話すサル」の三猿と、「見ザル・言わザル・聞かザル」の三猿との間には、歴史の流れが見えてくるようです。
〈 秩父まつり会館 〉秩父紀行その五
〈 わらじカツ丼 〉秩父紀行その四
前回の問題 解答
「日次」は、「ひつぎ」以外に、「にちじ」・「ひがら」・「ひなみ」とも読みます。
今日の問題
秩父神社の彫刻は、何年ごとに塗り替えられてきたでしょう。
A 5年ごと
B 50年ごと
C 500年ごと
D 5000年ごと
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