壊れる前に その八

 脳出血と脳梗塞を繰り返し発病してきた山田規畝子さんは、何のために勉強するかについて、次のように記しています。

 「なんのために勉強するの」
 もし子どもにそう聞かれたら、私はこう答えたい。
 「脳が壊れても、ちゃんと生きていくためよ」 

 脳が壊れて貧弱な思考しかできなくなっても、わずかに働く脳細胞をフル稼動して、重要な人生の選択や決断をしなければならないときがある。
 そのときの判断材料となるのも、やはり経験だ。
 経験のないことは、脳にも記憶されていない。
 ないものはどうやったって、引きだしようがない。
 だから、若くて元気なうちに、なんでも経験したほうがいい。
 経験さえしておけば、脳はどこかに記憶しておいてくれる。
 あとでたくさんの部屋の中から探し出してくれる。
 たとえ歳をとっても、脳の一部が壊れても。
    『壊れた脳 生存する知』
        山田規畝子 著 講談社 

         < つづく > 

壊れた脳

  壊れる前に その七

  壊れる前に その六

  壊れる前に その五

  壊れる前に その四

  壊れる前に その三

  壊れる前に その二

  壊れる前に その一

 
 

       前回の問題 解答
 疎水分水路沿いの「疎水端」は、後に「哲学の道」と呼ばれます。
 
 

        今日の問題 
 次のことわざの「 」に入る語句は、何でしょう。
   「 」は万代の宝

 

   夢を実現する学習塾  開 進 学 園
       ホームページ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です