脳出血と脳梗塞を繰り返し発病してきた山田規畝子さんは、何のために勉強するかについて、次のように記しています。
「なんのために勉強するの」
もし子どもにそう聞かれたら、私はこう答えたい。
「脳が壊れても、ちゃんと生きていくためよ」
脳が壊れて貧弱な思考しかできなくなっても、わずかに働く脳細胞をフル稼動して、重要な人生の選択や決断をしなければならないときがある。
そのときの判断材料となるのも、やはり経験だ。
経験のないことは、脳にも記憶されていない。
ないものはどうやったって、引きだしようがない。
だから、若くて元気なうちに、なんでも経験したほうがいい。
経験さえしておけば、脳はどこかに記憶しておいてくれる。
あとでたくさんの部屋の中から探し出してくれる。
たとえ歳をとっても、脳の一部が壊れても。
『壊れた脳 生存する知』
山田規畝子 著 講談社
< つづく >
前回の問題 解答
疎水分水路沿いの「疎水端」は、後に「哲学の道」と呼ばれます。
今日の問題
次のことわざの「 」に入る語句は、何でしょう。
「 」は万代の宝
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