揺れる大地 揺るがぬ氣概 その三

 遡ること40億年前ごろ、海底の深部からマントルが上昇し、海嶺が造り出されます。
 次々に上昇するマントルは、プレート(地殻)となり、移動しては別のプレートの下に沈み込みます。
 沈み込む境界は海溝となり、陸地も造成していきます。
 プレートテクトニクス(地殻変動)の始まりです。

 海底火山が連なる海嶺からは、溶岩などとともに、100℃を超える高温の硫化物が噴出します。
 そこから得られる硫化水素やイオウをエネルギー源とする、超好熱細菌が誕生します。

 この超好熱細菌こそが、植物や動物を問わず、地球上のあらゆる生命の祖先と考えられます。
 一方、隕石に付着して地球へ飛来した物体が地球生命の祖先ではないかなど、様々な説があって地球生命の誕生は謎に包まれています。

 とは言え、酸素が極めて少量だった原始地球で、生命を維持できるエネルギーを何に求めるかとなれば、海底火山から噴出する硫化物やイオウをおいて他にないでしょう。
 海底火山の噴火と地震の頻発は、原始生命体にとって不可欠でした。< つづく >

福島県 立ち入り禁止 二重柵
 東北地方太平洋沖巨大地震は、原子力発電所を襲い、13年を過ぎても広大な地域を立ち入り禁止にし続けています。

 
揺れる大地 揺るがぬ氣概 その二

揺れる大地 揺るがぬ氣概 その一

 
 

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 「笑翡翠」は、「ワライカワセミ」です。
   
 

 
      今日の問題  
 2011年3月12日、東北地方太平洋沖巨大地震による震度5弱を超える誘発地震は、何回起きたでしょう。
       

 
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