第一次世界大戦が始まって、五ヶ月が経ちました。
戦争指導者達が優雅な生活を送っている一方で、最前線に立たされている兵士達は惨めな生活を送らなければなりません。
銃砲が鳴り止まず、絶えず生死の境を彷徨う状況です。
12月の寒空の下でも、衣食住に事欠き、熟睡もできぬ塹壕生活が続きます。
12月24日、「敵方」塹壕から、クリスマスの歌声が響いてきます。
即座に「味方側」塹壕からも、クリスマスの歌声が沸いていきます。
明けて12月25日、「敵方」塹壕から、一人の兵士が歩み寄ってきます。
即座に「味方側」塹壕からも、一人の兵士が歩み寄って行きます。
二人の兵士だけでなく、次から次へと兵士達が塹壕を抜け出し、手と手を取り合っていきます。
もちろん、兵器を携えてはいません。
急拵えのボールで、サッカーもしています。
戦争導者達には、戦争を遂行すべき考えがあるのでしょう。
しかし、兵士達には、向こう側の塹壕にいる兵士達を殺さなければならない理由が分かりません。
共に歌い、サッカーに興じられる仲なのですから。
残念ながら、クリスマス休戦は、1914年だけでした。
戦争が長引けば、反目や憎しみが増して人間性が失われ、人間が兵器に同化してしまうからです。
多くの人々は、人を殺したくありません。
戦争は、悲劇しか生みません。
兵器さえなければ、戦争は起きません。
前回の問題 解答
ユズの可食部100gあたりにビタミンDは、果汁で0.2mg含まれているのに対し、果皮で3.4mg含まれています。
今日の問題
『戦争をやめた人たち 1914年のクリスマス休戦』
鈴木まもる 文・絵 あすなろ書房
あとがきで、「 」と「 」に入っている語句は何でしょう。
ほかの「 」のことを思う想像力と行動する勇気があれば、「 」をやめることはできると思います。
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