雛飾り七段のうち、第一段から第五段までの概要です。
上手(向かって右)から下手(向かって左)の順に見ていきます。
第一段 内裏雛
男雛 衣冠束帯
女雛 十二単衣
第二段 三人官女
長柄の酒入れを持つ年長の官女
紅白の重ね餅を供えた高杯
盃を載せた三方を持つ若い官女
紅白の重ね餅を供えた高杯
提子(ひさげ)を持つ成人の官女
第三段 五楽人〈京都風〉
横笛担当の成人
篳篥(ひちりき)担当の成人
笙(しょう)担当の成人
鞨鼓(かっこ)担当の成人
火焔太鼓(かえんだいこ)担当の成人
第三段 五人囃子〈江戸風〉
謡(うたい)担当の少年
笛担当の少年
小鼓(こつづみ)担当の少年
大鼓(おおつづみ)担当の少年
太鼓担当の少年
第四段 随臣(随身)
左大臣
菱餅
右大臣
第五段 仕丁(衛士)〈京都風〉
左近の桜
箒を持つ仕丁(怒り顔)
塵取りを持つ仕丁(笑い顔)
熊手を持つ仕丁(泣き顔)
右近の橘
第五段 仕丁(衛士)〈江戸風〉
左近の桜
立傘を持つ仕丁
沓台を持つ仕丁
台傘を持つ仕丁
右近の橘
雛飾り七段の中で、〈京都風〉と〈江戸風〉に分かれているのは、第三段と第五段です。
とりわけ第三段が大きく異なっています。
横笛・篳篥・笙・鞨鼓・火焔太鼓は、雅楽に用いる楽器です。
笛・小鼓・大鼓・太鼓は、能楽に用いる楽器です。
第三段は、雅楽の〈京都風〉と、能楽の〈江戸風〉との、違いになります。
< つづく >
京都風の雛飾り 「五楽人」入り
江戸風の雛飾り 「五人囃子」入り
写真の出典 『雛まつり』 福田東久 著 近代映画社
前回の問題 解答
東日本大震災による、海側への陸域拡大は最大で約5.3m、海岸の隆起は最大で約0.3mでした。
令和6年能登半島地震による、海側への陸域拡大は最大で約240m、海岸の隆起は最大で約4mでした。
今日の問題
『うれしいひなまつり』に出てくる楽器名は、何でしょう。
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