雛祭りは、七段飾りが考案されて以降、年々派手になっていきます。
江戸幕府は、贅沢を戒め倹約を勧める観点から、何度も禁止令を出します。
寛政の改革においては、『雛市改め』が出され、豪華な雛人形や道具を制作・販売した人々が摘発されています。
それにもかかわらず、男雛と女雛の一対だけでなく、七段飾りなど何体もの人形や道具を取りそろえる段飾りは、広がりこそすれ、一向に下火になりません。
「内裏雛」や「三人官女」などの人形は、宮廷調の髪型や衣装を身に纏っています。
雛道具や乗り物なども、公家風の色彩に染まり切っています。
そのような中で、「五楽人」でなく、「五人囃子」が広まったのは、能楽が江戸時代に町人など一般民衆まで広く普及していた背景があります。
< つづく >
京都風の雛飾り 「五楽人」入り
江戸風の雛飾り 「五人囃子」入り
写真の出典『雛まつり』
福田東久 著 近代映画社
前回の問題 解答
島根半島に立つ灯台の中で、「世界の歴史的灯台百選」に選ばれているのは、「日御碕灯台」の他に「美保関灯台」です。
今日の問題
『うれしいひなまつり』に出てくる飲み物は、何でしょう。
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