「捨て雛」や「流し雛」など、全国各地で古くから伝えられてきた雛人形は、「男雛」と「女雛」の一対のみです。
「男雛」と「女雛」以外に、「三人官女」なども加わる段飾りが考案されたのは、江戸時代と考えられます。
宮廷において、大事な行事を執り行う際、雅楽を演じます。
幕府や各藩において、大事な行事を執り行う際、能楽を演じます。
宮廷の式楽は雅楽であり、幕府や各藩の式楽は能楽でした。
江戸時代において、京都では、公家文化である雅楽が伝統的だったため、段飾りにも雅楽の「五楽人」が取り入れられたのでしょう。
一方の江戸では、武家文化である能楽が伝統的だったため、段飾りにも能楽の「五人囃子」が取り入れられたのでしょう。
< つづく >
京都風の雛飾り 「五楽人」入り
江戸風の雛飾り 「五人囃子」入り
写真の出典『雛まつり』
福田東久 著 近代映画社
前回の問題 解答
法務大臣の諮問機関である法制審議会は、結婚に伴う姓の選択に関して、1996年に「選択的夫婦別姓制度の導入」を提言しています。
今日の問題
『うれしいひなまつり』に出てくる照明器具は、何でしょう。
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