いくら財力が豊かな大商人といえども、能舞台を独自に主催するのは困難です。
歌舞伎などと違い、常設の小屋へ入っての見物はできません。
幕府や武家が催行する限られた機会に、入場を許される幸運を待つしかありません。
能舞台という本格的な能を観賞できないまでも、それに近い形式で能に触れられないかと考案されたのが、「能+囃子」の形式です。
「謡+笛+小鼓+大鼓+太鼓」の五人が、座敷で能を演じます。
声楽と器楽のみの形式は、居囃子と呼ばれます。
五人による居囃子に舞が加わると、舞囃子と呼ばれます。
座敷という同一空間で謡と囃子が奏でられれば、感動はひとしおだったでしょう。 < つづく >
京都風の雛飾り 「五楽人」入り
江戸風の雛飾り 「五人囃子」入り
写真の出典『雛まつり』
福田東久 著 近代映画社
前回の問題 解答
国土審議会の資料によれば、北海道で、現在は居住地域で2050年までに無居住地域になる割合は、52.3%と予測されています。
今日の問題
『うれしいひなまつり』で、右大臣は何番に出てくるでしょう。
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