「ススキ」 中秋の名月 その四

 「ススキ」には、どのような語源がある
のでしょう。

 藤木義昭説 『たかがススキ されど
       ススキ』鹿砦社
  すくすく立っているキ(草)

 安藤宗良説 『花の由来』 婦女界出
       版社
  「ス」 茎が細く、枝が無い草
  「スス」 「ス」の群生
  「キ」 草

 藤木説にしても、安藤説にしても、古
の日本は、ススキに覆われていたのでは
ないでしょうか。
 「ススキ」の漢字表記は、「薄」・「芒」・
「尾花」など、いくつもあるからです。

 数多ある名字の中で十指に入る「鈴木」
の由来は、どうでしょう。
 漢字の「鈴木」を見つめると、「鈴が鳴る
木」などが考えられます。
 カタカナにして「スズキ」とすると、「ス
スキ」に関係しているのではないかとも、
考えられます。
 なお、丹羽基二説(『日本苗字読み解き
辞典 柏書房)によれば、「スズ木=刈り
取ったイネを積むために立てる棒」から
来ているそうです。

 いずれにしても、「ススキ」は、秋の七
草の一つです。
 花札で、夥しい種類がある植物の中の、
わずか十二種の一つに選ばれています。
 「ススキ」は、日本を代表する植物です。
             <つづく> 

「郷愁を掻き立てるのは」 
      中秋の名月 その三


「サトイモ」 中秋の名月 その二

「ススキとイナホ」 中秋の名月 その一
ヤバネススキ
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      前回の問題 解答
 1877年9月24日、次の辞世を残して自
決したのは、西郷隆盛です。
  二つなき道にこの身を捨て小舟
   波立たばとて風吹かばとて
 

  
      今日の問題 
 花札で、ススキは何月に割り当てられ
ているでしょう。
 

 
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