中国では、「猴」と「猿」を明確に使い分けて
います。
猴 コウ
オナガザル科 マカカ(マカク)属
猿 エン
テナガザル科 テナガザル属
ニホンザルは、オナガザル科・マカカ(マカク)属に
分類されるので、「猴(コウ)」です。
魏志倭人伝には、次のような記述があります。
有獼猴黒雉
「日本は、獼猴(ビコウ=大きいサル)と、黒雉
(コクチ=黒いキジ)を有する」という内容です。
日本に生息するサルは、オナガザル科・マカカ
(マカク)属に分類される「猴」であると、正確に
認識されていました。
それにもかかわらず、日本社会は、ニホンザルを
「猴」と書かず、「猿」と表記します。
「日本猿」のように。
中国において、 猿=テナガザル属は、「超俗的な
理想を表し、人間と自然の神秘的な関係を示す、
シンボル」でした。
「ポピュラーな」サルである、猴=マカカ(マカク)
属とは、別格の存在でした。
日本社会が「猴」を避けて「猿」に一本化した
背景には、中国文化に対する根強い憧憬が
あるのかもしれません。
くわしくは、
『 学園だより 日本に生息する猴 日本に生息しない猿 』
を、お読み下さい。
前回の問題 解答
双葉山が敗れ、連勝記録が69で止まりました。
今日の問題
古代日本では、サルを何と呼んでいたでしょう。
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