〈 パンドラの箱 〉落ち葉の季節 その7

 4億年前ごろに海中から陸上へ進出した藻
類は、シダ植物へも進化し、巨大化します。
 10mを優に越えるシダなどの草木は、朽ち
ては地中に堆積し続けます。
 その後、長い長い眠りを経て、石炭として、
人類に対面します。
 地中に埋まった黒いダイヤは、エネルギー
の塊であり、炭素の塊です。

 陸上植物が光合成によって吸収する大気中
の二酸化炭素は、一年間で500億トンぐらい
になります。
 植物は、数億年間に渡り、大気中の二酸化
炭素を吸収し、地中深く閉じ込めてくれまし
た。
 おかげで、大気中の酸素はわずか2%から
10数%へ、飛躍的に増加しました。
 その結果、爬虫類も、哺乳類も、生活でき
るようになりました。

 いまだ地中に眠る石炭や石油の炭素量は、
数十兆トンと推計されます。
 この膨大な炭素量が大気中へ吐き出された
なら、気温の上昇や海面の上昇などだけでは、
済みません。
 動物は、呼吸できなくなり、死に絶えます。

 人類は、パンドラの箱を開けてしまいまし
た。
 しかし、まだ「希望」は残っています。
               <つづく>

 〈 森林の中の街 〉 落ち葉の季節 その6

 〈 砂に埋もれたスフィンクス 〉
          落ち葉の季節 その5


 〈 水分を保全する落ち葉 〉
           落ち葉の季節 その4


 〈 白砂青松 〉   落ち葉の季節 その3

 〈 砂浜と干潟 〉  落ち葉の季節 その2

 〈 土の無い地球 〉 落ち葉の季節 その1

イチョウ 敷き詰め
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     前回の問題 解答
 跨海人道専用橋・中の島大橋の全長は、
236mです。

  
      今日の問題 
 高さ40mほどにもなるシダ植物が大森林を
形成していた、3億5920万年前から2億9900万
年前までの地質時代は、何紀と呼ばれるでし
ょう。
   A カンブリア紀
   B オルビス紀
   C シルル紀
   D デボン紀
   E 石炭紀
   F ベルム紀
   

 
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