〈 市街地にできた水力発電所 〉春隣の京都紀行 その八

 琵琶湖は古来より水運の一大拠点でした。
 ➊ 日本海沿岸の産物を敦賀に集める。
 ➋ 陸路で琵琶湖北端の塩津へ至る。
 ➌ 水路で琵琶湖南端の大津へ渡る。
 ➍ 陸路で淀川へ至る。
 ➎ 水路で大阪へ至る。

 琵琶湖からは、瀬田川が流れ下っています。
 本来ならば、「琵琶湖➡瀬田川➡淀川➡大阪」の水路が造られてしかるべきです。
 しかし、瀬田川を水路利用可能に造り変えると、琵琶湖の水が洪水時に大量に流出する危険性があります。

 このため、「日本海~琵琶湖」の運河はともかく、「琵琶湖~大阪湾」の運河も、実現できずにいました。
 そこで企画されたのが、「琵琶湖~トンネル~京都市街~鴨川」の琵琶湖疎水です。

 琵琶湖疎水は、一にも二にも水運が狙いでした。
 ただし、建設途中で疎水の新たな利用が俎上に上ります。
 水力発電です。

 琵琶湖第一疎水の第三トンネルを抜けた先にある蹴上発電所は、日本で初めて建設された事業用水力発電所です。
 この市街地にできた水力発電所は、家々を電灯で照らし、道路上には路面電車を走らせ、工場の生産力を大いに高めました。

京都 蹴上発電所

〈 南禅寺三門 〉春隣の京都紀行 その七

〈 琵琶湖疎水 〉春隣の京都紀行 その六

〈 禅林寺(永観堂)の多宝塔 〉春隣の京都紀行 その五

〈疎水分水路(哲学の道) 〉春隣の京都紀行 その四

〈 東山慈照寺(銀閣寺) 〉春隣の京都紀行 その三

〈 梅苑「花の庭」 北野天満宮 〉春隣の京都紀行 その二

〈 大文字の火床は雪化粧 〉春隣の京都紀行 その一
 
 
 
      前回の問題 解答
 関東大震災による旧安房郡の被害世帯の世帯比は、46.6%です。 
 
 

       今日の問題 
 琵琶湖疎水第三トンネル出口に掲げられている扁額の「 」に入る漢字は、それぞれ何でしょう。
  美哉「 」「 」

 

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