日本国憲法の誕生

　70年前の1946年3月3日、マッカーサー（連合国軍
最高司令官）は、新憲法の必須三要件を、文書に
まとめます。
　『マッカーサー・ノート』と、呼ばれるものです。
　原文は行方不明だそうですが、『日本国憲法誕生』
によれば、骨子は以下の内容です。
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　（1）　天皇は、国の元首の地位にある。
　（2）　国権の発動たる戦争は、廃止する。
　（3）　日本の封建制度は廃止される。
　　　『日本国憲法誕生　知られざる舞台裏』
　　　　　　　　塩田純著　　NHK出版
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　日本を単独で支配したいアメリカは、天皇の権威を
利用することが不可欠と考えます。
　天皇制を維持したい天皇は、昭和天皇を軍事裁判に
かけ、天皇制を廃止しようとする諸外国の動きを封じる
ために、アメリカの協力が欠かせません。
　アメリカ側と天皇側の思惑が、一致します。
　天皇の戦争責任を回避するために、「今後、戦争を
せず、軍隊を持たない｣とも、約束させます。
　この三原則は、新憲法に結実するだけでなく、
戦後日本の骨格となります。
　アメリカに追従する政治・経済・社会・文化・・・