親切なバスの運転手さん スカンジナビア半島一周の旅 その四

 夕闇が迫るころ、バスはガイランゲル
に近づきます。
 「予定時間なのでガイランゲルの停
留所かしら」と頭をかすめたものの、
下車したのは二人のみ。
 ガイランゲルの村の停留所はまだ先
だろうと思い込み、そのまま乗ってい
ると、バスは村を離れ、ぐんぐんと山を
上って行きます。

 着いた終点は、ガイランゲルの村から
遠く離れた山の中。
 自分の思い違いをなんとか説明すると、
運転手さんはバスを村まで運転してくれ
るとのこと。
 大型の路線バスを乗客一人のために、
特別運行です。しかも、無料で。
 感激に浸っている間に、バスは麓の
村里の停留所に到着しました。

 ちょうどそこに出くわしたのが、
タクシー。
 バスの運転手さんは、タクシーの
運転手さんに頼み込み、先客がいる
のに、私をいっしょに乗り込ませます。

 後で分かったことですが、その村に
タクシー会社は無く、個人タクシーが
一台あるだけ。
 もしバスの運転手さんにタクシーへ
乗り込ませてもらえなかったら、夜で
店も開いておらず、だれも歩いていない
山里の村で、タクシーの頼み方も分か
らず、途方に暮れたことでしょう。

gairangeru-hune-2016-08

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      前回の問題 解答
 hatao & nami ファーストアルバムの
タイトルは、『Silver Line』です。

 

 

        今日の問題 
 オンダルスネス~ガイランゲルのバス
の運行は、一日何回でしょう。

 

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