< 公園の手品師 > 生きた化石 その五

 イチョウは、今すぐ絶滅する心配はありま
せん。
 人間が、手をかけていますから。
 ただし、人間の手を離れて野生化すれば、
元気に生きられるでしょうか。

 イチョウは、一綱・一目・一科・一属・一種で
す。
 個体差は、わずかです。
 気候の変化に、対応しにくい性質を持って
います。
 イチョウが「生きた化石」と呼ばれる、三つ
目の所以です。

 恐竜の絶滅も、哺乳類や鳥類の出現も、人
類の進化も、二億年以上の長きに渡り見守っ
てきたイチョウは、現代の世相をどのような
思いで眺めているのでしょうか。
 何もかも知っていながら、じっと立ち続け
るイチョウに代わり、フランク永井が歌いま
す。

  何もかも 聞いていながら
   知らん顔して すましているよ
    呼んでおくれよ 幸福を
     銀杏は手品師 老いたピエロ
      『公園の手品師』
        作詞 宮川哲夫 作曲 吉田正

                < 完 >

 < 野生絶滅種 >
    生きた化石 その四


 < 被子植物の出現 > 
    生きた化石 その三

 < 裸子植物の出現 > 
    生きた化石 その二

 < イチョウ類の出現 > 
    生きた化石 その一
 

イチョウ 敷き詰め
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
     前回の問題 解答
 キナの樹皮に含まれるキニーネを治療薬と
することで、致死率が劇的に減少した感染症
は、マラリアです。
 

  
      今日の問題 
 三室戸寺(宇治市)を訪ねると、五千坪もの
大庭園は、カエデやモミジなどの朱色で染ま
っていました。
 その中にただ一本、黄色く孤高を保って佇
んでいたのは、何の木だったでしょう。
       

 
   夢を実現する学習塾  開 進 学 園
      ホームページ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です