〈 九州国立博物館と埴輪 〉築紫紀行その13

 太宰府天満宮から南東方向へ約500mほどに、小高い丘があります。
 高低差約20mの丘を上るために、エスカレーターと動く歩道が設置されています。
 内部は、七色の照明が千変万化しています。
 長さ約100mの「虹のトンネル」を抜ければ、異世界の九州国立博物館です。

 九州国立博物館の基本方針は、「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」です。
 収蔵品は約1300件、寄託品も約1300件に、上ります。
 それらの中で秀逸なのは、埴輪でしょう。

 埴輪には、円筒埴輪と形象埴輪(家形埴輪・器財埴輪・人物埴輪・動物埴輪・・・)があります。
 円筒埴輪は、前方後円墳が誕生した3世紀中ごろから、古墳に置かれました。
 家形埴輪や器財埴輪は、4世紀前半から、古墳に置かれました。
 人物埴輪や動物埴輪は、5世紀中ごろから、古墳に置かれました。

 しかし、6世紀後半になると、近畿地方で古墳が造られなくまります。
 7世紀前半には、全国的に古墳が造られなくまります。

 ヤマト連合政権の権力を象徴する古墳・埴輪の時代は、終焉を迎えます。
 代わって大王家と蘇我氏の連合体制へ、さらには大王家単独体制となり、朝鮮半島への出兵と続きます。
 そのころに設立されたのが、太宰府です。

九州国立博物館

〈 大宰府政庁の跡 〉築紫紀行その12

〈 曲水の庭 〉築紫紀行その11

〈 愛のトンネル 〉築紫紀行その10 

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〈 柳川・北原白秋生家 〉築紫紀行その6

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〈 元祖・大牟田ラーメン 〉築紫紀行その4

〈 三池カルタ歴史資料館 〉築紫紀行その3

 

     前回の問題 解答
 「鳴く虫の王」と呼ばれている虫は、スズムシです。 
             

 
 
     今日の問題  
 九州国立博物館は、2025年で開館何周年となるでしょう。

    

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